2010年 9月16日(木)
午後1時。 大阪市内のホテル、
リッツ・カールトンより、問い合わせあり。
(お客様都合により、匿名)
「午後3時30分から、ナイト・ツアーを、
やっていただけますか?」
「どこを、案内すればいいのですか?」
「京都市内です。6時間程度です。大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。」
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阪神高速、梅田ランプから、我々を乗せたセダンが、出発。
あっという間に、豊中インターです。
「We're running near the Osaka airport now.」
(大阪空港のそばを、走っていますよ。)
「I know.」
(そうだね。)
(おっ、すごい、知ってるじゃん。)
お客様は、韓国の方です。
VIPということで、匿名での、ご披露です。
奥様は、キム・テイさん、旦那様は、キム・タク様。
ゴタは、韓国語の、ライセンスは、
持っていないので、無免許のような、気がしました。
運転免許なら、明らかに、免許の条件違反です。
でも、英語での案内を希望されたのですから、セーフ。
と、いうことに。
ついでに、いえば、ウォーキング・ツアー参加者には、
母語が、スペイン語、フランス語、中国語etc
などの人々も多く、
当世インバウンド事情を伺い知ることが出来ます。
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午後4時10分、京都市内に入って行きました。
東寺の五重塔が、見えます。
「Is there any temple that we can take a look at?」
(見られるお寺、何かあります?)
「Kinkakuji Golden Pavilion closes at 5:00PM.
So we can go there. How about that?」
(金閣寺が、5時まで、オーケーですので、行きます?)
「Yes,let's.」
(行きましょう)
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イゴスン キンカクジ イムニダ。
NHKのラジオ語学講座で、習った、
韓国語を言いかけたが、自信が、ないので、沈黙。
第一、しゃべると、ライセンスの、条件違反だ。?
きょうは、珍しいお客様で、金閣寺よりも、
本堂や、「陸舟の松」に、関心を示されました。
「How old is this pine tree?」
「この松、何年ぐらいなんでしょ?」
「 600 years old. Yoshimitsu grew
this tree as a dwarfed tree
set on a land scape tray. 」
(リュウペッ・・・600年ちゃ。
義満の盆栽だったのです。
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金閣寺の後は、お客様のご希望により、繁華街に出ます。
「京林屋」
をご希望。
残念ながら、ゴタは、初耳でしたので、
こっそり、友人に、問い合わせていました。。
連絡は、地図付きで、来ました。
(なるほど、木屋町三条から、
三条大橋西詰めの間の、南側にある、和喫茶か!)
これは、ありがたい。
さも、知った振りで、案内。
しかし、ビルの6階にあるとは、気がつかず、
化けの皮は、剥がれてしまった。
孔雀の羽が、剥がれてしまったカラスの、
何と、不様なこと。
【教訓1】
知ったかぶりは、やめましょう。
恥の上塗りになってしまいますぅ。
江戸時代だと、説明したが、よく思い起こせば、
街道そのものは、遙か昔に、遡る。
説明を補正する間もなく、
おふたりは、和喫茶「京林屋」に、入ってゆきました。
ゴタは、この間に、
夕食の予約を取ります。
VIPですから、ゴタの、生活レベルで、
考えることは、出来ません。
しかも、「予約なし」 ですから、探すのも、一苦労。
まず、「菊之井」の返事は、「ノー。」
「六盛」は、今すぐ返事をすれば、OK。
でも、ご夫妻は、6階の喫茶で、おくつろぎの最中。
わざわざ、店の中まで、
聞きに入って行くのも野暮なこと。
ホテル側で、調べていただきました。
「丸山」が、いいでしょう。」
とのことで、予約を、入れてもらった。
ただし、ゴタの名前で。
丸山公園の中にあるのかな?
念のため、店に、電話で、場所を確認。
全然、違う場所でした。
祇園甲部、花見小路の東の、
静かな一角。上品なお店です。
花見小路は、昼間
と、夜とでは、ずいぶん、趣が、異なります。
軒先を連ねた店の、あちこちで、
提灯が、赤く灯っています。
行き交うご婦人方は、浴衣姿です。
Here is Japan. (ここに、日本が。)
日本だという気が、あらためてします。
食事は、懐石。ご夫婦、ほろ酔いで、お幸せのご様子。
アジュ マシ イッスムニダ。
大阪にもどったのは、午後9時40分。
契約金の他に、チップを、1万円頂きました。
うゎー。カムサ ハムニダ ですゎーん。
自宅に、戻ったのは、午後10時30分。
充実感たっぷりの仕事で、チップ付。幸せ~。
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山田 錦 (ゴタ)