第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 28】

2012年   9月22日 (土)

 

企業の接待ツアーです。
通常、企業依頼の仕事には、守秘義務が発生し、
ここでのご披露は、本来、出来ないのですが、

純然たる観光旅行ですので、
特定できないよう、匿名で書きます。


  ヾ(@^▽^@)ノ

 【午前7寺50分】

 淀屋橋、日産レンタカーにて


山田 : マイクロバスを
     予約していた山田錦ですが。


係の人: ああ、はいはい。
     山田観光事務所さんですね。いつもご利用
     ありがとうございます。


山田 : マイクロバスの運転は
     久しぶりなので、操作について、
     注意事項があれば、教えて下さい。


係の人: 同じですよ。乗用車と。


山田 : デコンプはないのですね?


係の人: そんな大昔の車は
     どこにもないでしょう。


※※※※※※※※※※※※※ 


  【午前8時】 出発。


 うぉー、動いたぞ~。マイクロバスが~。

 (久々の大型自動車の運転で、やや興奮。)


 伏見町を東へ。堺筋北へ。
 そして、土佐堀通りを東。片町で、城見町。
 いよいよ、お迎え先のホテル、

  「ニューオータニ~~~」 

 8時30分。まだ、誰も周辺にはいません。

 バスを先に止まっている
 「いろり観光バス」の後ろに着ける。


いろり観光の
ドライバー : きょうは、どこへ行くの?


山田    : 京都観光です。


いろりさん : 混んでるよ。


山田    : でしょね。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 本日は、ベトナム人6名、
 日本人5名、計11名様のご案内です。

 依頼では、山田の(怪しい)英語を、
 通訳の方が、英語からベトナム語
 訳すというものでした。

 ですが、ひとりのベトナム人女性が、
 日本語に堪能で、その方が、
 ゴタの日本語のよる説明を、直接、
 ベトナム語に訳すという形式で進みました。

  (そら、そのほうがええわ。)

 尚、現在、通訳案内士の外国語試験では、
 ベトナム語はありません。
 ベトナム語の通訳案内士さんは、いない、
 ということであります。

 では誰が、通訳をするのか?

 誰でもええでー。


 【一路、京都へ】

 さて、バスは、ニューオータニを出て、
 旧国道1号線に入ります。
 枚方に入ってから、さっぱり進みません。
 お客様、もう、しびれが切れた。


 「ゴタさん、高速に上がってもらえませんか?」

 
 そりゃ、願ってもない。だが、どこであがるのだ?
 そのとき、バスに、ナビが付いていることを発見。

  ( えーと、今、出屋敷だから、
    次のインターは、「八幡東」か )

 そのとき、後ろで添乗員さん
 (このツアーの旅程管理者)がお声かけ。

 
 「 あ、この道でしたよ。
   先日、樟葉の同僚を京都から
   送って行ったとき、この道だったのですよ。
   これを行けば、
   第二京阪の八幡東のランプですよ。 」


 そして、その通り、無事、
 第二京阪に上がることが出来ました。


 ここまで来れば、サクセス~~~~<img src="http://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/168.gif" alt="カラオケ">

※※※※※※※※※※※※※※ 


添乗員さん : 料金は3000円で足りますか?


山田    : 一昨日、乗用車で来たときは、
        1750円でしたけど。


  そして、田辺の料金所。


係員    : 750円です。

   あら~~安い!

山田    : こんな安いはずがありません。
        きっと、巨椋池かどこかで、
        また支払いするところがあるはずです。


   あるはずのものが無いとき、
   人は、あって欲しいと思う。
   たとえ、それが料金所でも。
   でも、とうとう、料金所はなかった。
  

添乗員さん   :よかったですわ。安くすんで。


山田      : (そりゃよかった。)

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 鴨川西で降ります。ここは、河原町十条、花市場。


 まずは、「三十三間堂」をめざします。


 河原町九条で右折。
 東福寺陸橋を越え、東大路へ。七条で左折。
 すると、左手に、

   「三十三間堂

 が、ありました。

    
 三十三間堂とはなにか? 何?お菓子の本舗の名前?
 なるほど、カステラの「長崎堂」のようにってか。
 でも、ちゃいまんねん。

 柱と柱の間が33ある、ということですわ。

 そんなことも、どうでもいい。
 ここは、かの平清盛公が、1164年、
 後白河天皇の勅願を受けて建てたお堂。

 その後、鎌倉時代に焼失。
 観音像は運び出されたものの、
 その救出数、わずかに、100数十体。

 それと、1164年の創建当初のものが
 数体見ることができます。

 それぞれの観音様の頭の上には、
 さらに、お顔が10面のっかています。
 のっかたお顔が10面、乗っけられているお顔、
 1面、計11面。
 これを11面観音といいます。

 さらに、奇っ怪なことをいえば、
 観音様の手のひらには、
 目ん玉が付いているのであります。
 手が1000本あります。

 それぞれの手には、目があるので、
 1000眼1000手観音菩薩といいます。

  ヾ(@^▽^@)ノ
  

 けどな、頭の上に10個も顔はいらんで。
 邪魔や。第一、帽子かぶられへん。

  (・ω・)/

 観音さまが、人の姿になって、
 目の前に現れたら、どんなに美人でしょう。

 彼女の顔は、鼻筋が通っていて、
 ギリシャ的に深い目で、まつげは黒く長く
 慈悲深さを感じさせ、
 物腰は優美で、エレガント。


 そんな人が手のひらに目を持っていたら、
 何に使うでしょう。
 人のパンツ見たりしはりませんでー、
 すけべな山田のおっさん、そうでっしゃろ?

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  【平安神宮

 ここで、集合写真の予定だったのですが、
 きょうは、イベントで、神宮道は通行止めです。

 バスの止める場所がありません。
 しかたがありません。パス。

 

  【京都ハンディクラフトセンター】

 当初、ここでお食事予定でしたが、
 予約を取り消し、
 我らが御一行様は、建物を出て、
 向かいにある「うどん屋」へ。

 <img src="http://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/192.gif" alt="ラーメン">

 ここのお座敷が、堀床式なので、
 外国のお客様には、重宝されるだろうとのことで、
 急遽、変更となりました。

 ただし、ここのうどん屋のメニューは、
 最低1000円かかります。

 山田は、ご遠慮申し上げ、
 アミタの二階の喫茶で、
 チキンカツカレーとオレンジジュース
 の組合わせ。(750円)

  <img src="http://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/079.gif" alt="ハンバーガー">

 アミタの駐車場係への配慮でもあります。
 全員、よそへ行ってしまうのは、
 何だか厚かましいと思いました。

 今、お隣の京都ハンディ
 クラフトセンターの商品は、
 こちらの「アミタ」へ移しています。


 JTBのウォーキングツアーのバスが
 出入りしていた頃の華やかさはありません。

 廃墟の宿・・・とは、
 言い過ぎの感があるが、寂しい風情である。

 一体、JTBのウォーキング
 ツアーは、どこへ行ったのだろう?


 JTBのツアーの集合駅は、
 七条の

  「ハイアット・リージェンシー」

 だと言っていたけど、
 あそこも、JTBとすったもんだのあげく、
 集合地を辞退した。


 聞けば、今は、ここ

 「京都ハンディクラフトセンター」

 から
 東へ数100メートル離れた「平安の森」だとか。

 「平安の森」は、元、

 「サンフラワー」。

 大きなホテルでした。

 このホテルの東、天王町の交差点には、
 「鶴屋旅館」という老舗があって、
 ここは、かのエリザベス女王が来日の折、
 お泊まりになった宿。

 歴代の来訪者の写真が懸けられており、
 ダイアナ妃も、
 天皇家の方々も、ずらり、ならんでおり、
 また、ゴタの写真も・・・・
 うそや。そんなんないでー!


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 【金閣寺


お客様 : 中は入れないのですか?


山田  : そうなんです。
      今まで入ったことのある人といえば、
      クリントン大統領が
      きたとき、入りはりました。


お客様 : 総理大臣は?
      誰も入っていないのですか?


山田  : (知らんわ)さあ、そういうニュースは今まで
      なかったと思いますが・・

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  【東急ホテル

  チェックインのため、立ち寄ります。
  ここで、1時間の休憩。
  部屋割の済まされたお客様は、
  しばしお部屋でおくつろぎ。

  
  バスは、このあと乗務員さまの
  お食事のため、回送です。

  乗務員さまって、誰? 

  私めにございます。失礼いたしました。

  大型バスの待機場所は、
  五条通り東向きか、御池通りか、
  市内ではだいたい、
  定番となっている場所があります。

  そういうわけで、駐車と食事のセット。

  名付けて、「駐車定食」

  何のことかと申しますと、
  コンビニで、弁当を買って、
  道路の端に車を寄せて、駐車。そして、車中食。
  こういう食事を
  御池通りで食べる・・・そういうことですのや。

  さて

  やっと、緊張がほぐれて、天国のよう。
  天国と言っても、天女さまもいないし、
  雅楽もならないが、ほんとうに、
  静かな天国を満喫したひととき
  でした。

  このツアー、これを
  山田観光事務所のメインの売り出しにしようかな。


  「山田と過ごす秋の京都、マイクロバスツアー」
   

  そう思った瞬間です。時は春。
  春分の日。我が人生のターニング
  ポイントになるのでしょうか?
  
※※※※※※※※※※※※※※※

   【南座

日程表によれば、金閣寺のあと、
祇園へ行くはずだったのですが、
大型車は、エリア規制により、
乗り入れ禁止になっています。

乗り入れ禁止区域は、

 ① 五条通
 ② 堀川通
 ③ 御池通
 ④ 川端通

 この4つの道路に囲まれた地区が、

   乗り入れ禁止地区。

 バスを止めて、安全に乗客を降ろせる場所といえば、
 バス停以外なら、焼き肉の「天壇」の前。

  ここが、本日のお別れの場所。

 みなさま、お疲れ様でした。
 また、明日も、よろしくお願いいたします。

 バスは、帰っていった。

 帰る場所は、二条城の市営駐車場。
 ここが、夜間の大型車両専用駐車場となります。


係員 : 明朝の出発は何時?


山田 : 午前7時を予定しています。


係員 : よし、じゃあ先頭だ。一番前に止めてくれ。
     おい、責任重大だぞ。絶対遅れてくれるなよ。


山田 : はい、命にかけても。(晩飯の魚の)


 いならぶ名ある観光バスの先頭に出た。

 バスを預けたあとは、地下鉄~京阪電車
 と乗り次ぎ、帰ってきました。

 自宅に戻ったら、午後9時前。

 シャワーを浴びて、夜食

 (また食べとるぞ、山田のおっさん。太るぞ~)。


 【午後10時】

 就寝。明日は、
 4時30分起きなのです。さっさと寝るのだ。

  
※※※※山田 錦(ゴタ)