第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 68】

2013年5月21日(火)


  爽やかな朝です。7階の部屋からは、
  明石海峡大橋が、見えます。

  その橋のたもとに、
  緑色した、とんがり屋根の、
  ほのぼのとした建物があります。

    何だろうね?

  そう思って、
  部屋にあったパンフレットを見て見ると、

   「孫文記念館」

  だとわかった。

  孫文はこの地に
  辛亥革命のころ亡命してきました。

  別荘は明治、大正時代に、
  活躍した中国人貿易商の呉錦堂が、
  大正4年(1915年)に建てたもの。
 
  2000年、明石海峡大橋建築の砌、
  それまで舞子海岸にあった移情閣と
  付属棟を現在の地に移築。

  呉錦堂(1855年~1926年)は、
  華僑の人で、舞子海岸に「松海別荘」
  という別荘を持っていた。

  1890年代に、
  別荘の敷地に付属棟が建てられた。
  1913年、孫文が神戸に来たとき、
  ここを歓迎会の会場として、迎え入れている。

  その2年後の1915年に、
  八角形の中国式楼閣である

   「移情閣」

  が建てられた。
  
  革命家、孫文は、日本に一時、
  亡命していたのである。
   
  神戸潜伏中の彼をかくまったのは、
  川崎重工業の松方幸次郎氏だという。

  ヾ(@^▽^@)ノ


  【舞子ヴィラホテルの朝食もヴァイキング


  朝からお皿に山盛りにして、
  ジュースにお茶に、コーヒーに・・
  忙しいけど、うひょひょひょひょ。

  (おっさん、食べ過ぎて、血圧上げるなよ!) 

 

  【午前8時】

   舞子ヴィラ前からバスが出ます。
   40名。ということは、
   4名が、会議欠席。
   でも、この会議は、
   自分の研究発表のない日は、
   参加せず、周遊観光に
   出かける人が多いのだそうです。

  【国際会議場】

   約30分で、淡路島、国際会議場に到着。

   受付時間が8時30分からなので、
   山田、おお忙し。(うそやで。ヒマやで。)

   5日連続のセッション、参加費は、
   ひとり6万円。

   この費用は、所属大学から
   領収書があれば、補填されるので、
   山田の受付に、たくさんの先生がやってきます。

     「I need a receipt.」

     「Receipt, please.」

     「Would you do me a favor ? Can I have a receipt ?」

    レシート、レシート、レシート。

    そないゆうて、各国の先生がたが押し寄せる受付。

    はっはっは。こんな仕事やとは、ゆめゆめ、
    思っていませんでした。

    これ、非公開日記やから、いいますけどな。
    だいたい、あれや。
    入金が確認できた時点で、
    領収書を送付しておけば、
    こんな受付いりまへんのやで。

    ああ、そうか。そうしなかったから、
    山田が雇われたのか。

    ほな、そんでええのどす。
       
    ヾ(@^▽^@)ノ)

     【お昼のお弁当】

    昼休みは、受付にはありません。
    交代で、弁当を食べます。
    弁当は、仕出し屋さんが、持って来ます。
    コンビニより、はるかにいい弁当です。

    海老の天ぷらがあり、その他の天ぷらがある。
    さかなの切り身があり、野菜がある。
    白い俵おにぎりと赤飯のおにぎり。
    山菜に海草。根菜にお漬け物。
   
    ああ、忙し。


    【午後からヒマになった。】

   午後の会議が始まりました。辺りは、静かです。
   
    (一体、会議室では、どんな議題で、
   ディスカッションが進んでいるのだろう?)
    (いや、気にしなくても、いいぞ。
   聞いても、どうせ、わからんぞ。)

   交代で、休憩することになりました。
   山田、休憩時間をもらって、
   夢舞台の方に、行ってみました。

   そう、昔、花博会場だった辺りです。

   (ああ、ここを、みんなで歩いたんだ。)

   急に、涙に溢れました。

   どんどん歩いて行きました。
   売店です。
   とりあえず、ソフトクリームを買って食べた。
  
   店内に、喫茶室があり、
   そこに座って、ペロリンコ。ペロリンコ。


店員さん : 夢舞台でお仕事をなさっているのですか?


山田   : いいえ、ホテルの向こうの会議場の仕事です。
       (仕事をさぼりに来てますねん。)
  

   この店の先に、バラ園があります。
   バラは、満開です。

   が、

   バラと山田は、絵にならぬ。
   さっさと、仕事に戻ろうかね。

  ヾ(@°▽°@)ノ

   この会議は、毎年、世界のどこかで、
   開かれていて、来年は、オーストラリアで
    開かれるのだそうです。

  (実は来年も、呼んで欲しくて、
   聞いてみたのだが、残念。楽を考えるな!)

  (本業は観光ガイドだ。
   イベント楽々お弁当付きガイドではないのだから。)

  と、自分を言い聞かせて、我が身の、ずぼらを責める。

   ヾ(@°▽°@)ノ  


   【今夜もコッコラーレで夕食でーす。】

  午後6時30分

森さん : きょうは、もうこのあと、
      受付はヒマになりますので、
      山田さんと菊岡さん、
      どうぞ、一緒に、食事に行って来て下さい。
      ここは、私ひとりで大丈夫ですから。


   それぞれの食事券が手渡されます。
   実は、これが一番の楽しみでした。
    

     (ヤッホー・・・) (こら、黙れ、ゴタ)

   はしゃぐ気持ちを抑えて、どっちでもいいふり。


    (ばんざーい) (黙れ!)

  
   自分で、自分を誡める。


   (カッポレ カッポレ) (黙れっちゅうんじゃ!)

   
   食事とは、自分との戦いである。


   落ち着き払って(見かけだけ)
   レストランに菊岡さんと一緒に入ります。


    【教訓】  いくら落ち着きはらった振りをしても、
          口のまわりに、
          ソースをべたべた、つけては、すぐばれる。
          すぐに、育ちがわかる。正体がばれる。


    【結論】  山田は、あまり、
          高級レストランでなくても、いいよ。
          王将のラーメンと餃子でええよ。
          天下一品でもええよ。
          ああ、こってりラーメン食べたい。
          
          横綱ラーメンにねぎたっぷり・・・・
          あー、食べたい。湯のみ


     菊岡さんは、同志社大学(四年制)
     の英文科を卒業。
     大阪ガス液化燃料海外取引部門担当を経て、
     船会社の経理を担当。
     その後、トレーディングカンパニーに在籍。
     現在、フリーで、経理、語学を活かして、
     派遣登録をしているのだそうです。

     英語力は、山田より、達者だと思います。
     同志社大卒の英語は、すんげえ。
     山田ですか?仏教大中退(ちゃうで。除籍処分やで。)。

     けどまあ、同じ英文科だったというよしみで、
     会話が弾みました。
     先生がまた、よく似ていて、
     シェークスピアの大家でございます。
     
     ハムレットがご専門だとか。

     山田の専門はハムエッグですなあ。毎朝作ってまっせ。


     ヾ(@°▽°@)ノ


     食事が終わってまもなく、
     本日のセッションが終了しました。
     きょうも、舞子ヴィラに戻るバスの添乗です。

     無事、きょうも、ボロを出さずに、勤務終了。


     おしまい
     山田 錦