第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の通訳ガイド日記(2)

2010年 1月10日(日)



午前7時。「さくら旅館」に、シンガポール
お客様をお迎え。

お客様は、男性2名。

どちらも、プロのカメラマンで、日本には、
カレンダーに使う写真の撮影に来られたそうです。

ご本人たちの了解を得て、
ブログ掲載させていただきました。

観光ガイドの仕事から、やや外れていますので、
本来、守秘義務が生じるところですが、

 「問題ありません。」

とのことで、ご披露させていただきます。

冬の、京北を走る、とのことで、
4本、すべて、スノータイヤを装着。

お客様のうち、リーダー格は、Wong様。

助手のLee様と、ペアを組んで、きょうは、

京北~北山杉の撮影。

そして、北山杉資料館、
さらには、杉の購入の商談。


さて、車を走らせます。
昨日、お伺いしたところでは、

化野(あだしの)念仏寺を超え、
鮎茶屋を左折し、
府道50号線を走り、保津峡から
水の尾を走り、

  「柚子の里」

に立ち寄る、という日程だったのですが・・・
変更して、周山街道を走ることとなりました。

先に、北山杉を撮影し、
杉の購入の商談をしたい、とのことで、
山林所有者で、林業を経営する
、中田さんを訪ねました。


周辺は、見事な、杉木立です。
隧道を通り抜け、中山橋で、右折。

ここに、林業を営む中田さんを訪ねます。


中田さんは、
床柱に使う杉を専門に、製造していて、
一本、平均、80万~150万円で、
取引しているのだそうです。

高いものでは、ときに、
300万円を超えるものもあるそうです。

それは、木目模様に因る、偶然の産物なのだそうです。


中田さんは、倉庫の木材を見せて下さいます。

そのどれもが、80万円以上です。

苗木から、育て、真っ直ぐに伸びるよう、枝を切り、
かれこれ、20年の手入れ。

80万円は、当然といえば、当然。



Wong様、破格に驚いてか、
今回の購入は、見送りに。



  「せっかくなので」、ということで、


中田さんは、周辺の案内をして下さいました。
北山杉は、嘗て、「川端康成」の小説、

 「京ふたり」

をドラマ化したロケ地です。



  「北山資料館」


は、閉館しています。

実は、老夫婦で、
守ってきたのですが、病気で、閉館
になったとのこと。
息子さんは、
別の事業に携わっており、手助けしてくれる
人がいなくて、閉鎖しているのだそうです。

中田さんは、ご自分の所有地の山を2カ所。
案内して下さいました。

見事な杉林です。

Wongさんは、黙々と写真撮影です。



 まだまだ、撮影したいから、というので、
 とりあえず、入山許可を中田さんに、いただき、
 一旦、中田さんをご自宅まで、送り届けます。


その後、477号線まで、足を伸ばします。

杉がテーマだというから、黙っていましたが、
ここまで、来たら、


 「美山の藁葺き家」を写せばいいと思うのだが・・・

Wongさんたちは、ところどころ、
杉木立の美しい場所で、写真撮影。 


Wong さん : We expected the more snowy place.
                          But not so far.
         もっと雪を期待してましてんけどなあ。


山田    : Oh you cannot drive on a snowy place
        without danger.
        雪は、危ないでっせ。


Wong さん  : Snow was one of the themes this time.
        雪が今回のテーマのひとつやってんけど。       


    そういうことなら、「柚子の里」に、行けば
    よかったんじゃない?

    と、思ったが、今更、どうにも、ならんことを
    言っても仕方がない。

    今回のテーマは、何と、何やったんですか?
    と聞いてみた。


Wong さん : The themes were snow,
          Japanese ceder trees
          and bamboo glove in Sagano.
          今回のテーマは、雪と杉と、
          竹林でしたんや。


山田    : Then let's go to the bamboo glove now.
        じゃ、竹林、行きましょう。


Wong さん  : Make it tomorrow, okay ?
        明日にしようよ。いい?


山田    :  Of course.
        もちろん。


    夕方、「さくら旅館」に戻りました。
    明日は、嵯峨野の竹林を写真撮影に行く予定。

 
    おしまい
    山田 錦(ゴタ)