第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 83】

8月30日(金)その2



  【大仏殿へ】


  大仏殿を前に、写真撮影。
  創建以来、二度焼かれました。
  一度目は、1180年、
  二度目は 1567年。

  いずれも、戦火によるもの。
  戦火といっても、
  どちらかというと、故意に火を付けた。
   (こいにひをつけた。)
  
  漢字変換できれば、
  恋に火を付けたロマンですんだものを、
   
  やはり、お罰があたってか、
  平清盛は、熱病にうなされ、
  天国(か地獄か知らないが)
  に行ってしまった。

  ・°・(ノД`)・°・


  現在の建物は、江戸時代、
  公慶によって、再建されたもの。

  
  【入り口】


  まず、入場券を買います。
  これは、役員の方が25名分をご購入。
  団体割引は、30名から。
  少し、人数がたりない。そこら辺の人、5人
  かき集めたら、団体になるぜ。

  だが、まっとうな企業の接待係、
  そんな姑息な手は、ゴタじゃあるまいし 論外。  

  山田と八重さんは、添乗員扱いで、フリーパス。



  右手に、手水舎があります。

  我々ガイドは、
  この手水舎をパスして、
  飛ばすことはあまりありません。

  めんどうでも、ご案内いたします。
  なぜか?仏様へのエチケットだと心得るから
  であります。


山田 : Take one of dippers.
     scoop a little of water.
     And pour onto left palm
     and right palm.
     Then pour again into left palm.
柄杓を持って、水をすくいます。
ほんで、左手に掛けます。
今度、右手。
     ほんでまた左。

but this time make your palm cup
to pool the water.
and rinse your mouth.
     
そのとき、手のひらをお椀形にして、
水をためます。
     ほんで、口をゆすぎます。

    
女の子

    いよいよ、大仏様とご対面。
毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ/ヴァイローチャナ)
    という名の仏様で、華厳経に出てくる仏です。

    え?仏様って、お釈迦様だけじゃないの?

    疑問はごもっとも。
悟りを得たお釈迦様は、
多くのお弟子さんをもって、
    指導に当たります。

そして、お弟子さんの中からも、
悟りを得て、多くの
    修行僧が仏となられたはずです。

    そのひとりが、毘盧遮那仏
(びるしゃなぶつ/ヴァイローチャナ)
であっても、
    いいじゃないですか。


お客様1: Yamada san.
You said the Buddha is
sided with two Bosatsu.
What's the difference
between Buddha and Bosatsu ?

山田はん、あんた、仏さんの左右に
菩薩さんが、いてはる、ゆうてはったけど、
      菩薩さんと仏さんて、どう違うのん?



山田  : Bosatsu is training his Buddhism
to gain enlightenment.
In a sense he is not
      perfect Buddha yet.  
      菩薩はんは、仏はんになろ、思うて、
修行してはりますのや。
      つまり、まだ、一人前の仏ではない、
      ゆうことですわ。         


お客様2: I see. That's why this Kokuzo
Bosatsu makes mistake.
なるほど。それで、わかった。
虚空増菩薩が間違いをしているわけが。


お客様1: Does he ?
      え、そうなの?  


お客様2: See ? His master,
the great Buddja makes semui sign
by his right hand,
while bosatsu does it
by his left hand by mistake.  
 
      あのさ。ご主人の大仏さんは、
右手で施無威印を作っているけど、
      菩薩さんは、間違えて、
左手でそれをやってはりまっせ。


山田  : Oh, this is a new theory that you advocate.
おお、新説だ。 
(今度から、その手を使って説明しよう。)
   
 


   【京都へ】


   昼食は、「さと」。

   問題は、どこの店にするか。

 候補は、 1: 国道2号店
      2: 竹田店
3: 平野店
  

     ヒントは、食後はどこか。
     実は、それも、

      清水寺   か   金閣寺

     としか、書かれていません。
     支店長さんに聞いてみた。

支店長 : 雨が降りそうなら、先に清水寺がいいなあ。


     雨は・・・今にも降り出しそうな気配。
よって、竹田店に、入れ込み電話。
     ところが、27名の受け入れは不可との、
つれない返事。


支店長 : じゃ、金閣寺が先でもいいよ。


     八重さん、また入れ込みの電
話を今度は、平野店へ。
     とりあえず、空いた席から、少しづつ、
予約席にしてくれるらしい。
     ただし、順番待ちのお客もいるので、
3回空けば、1度、という具合に
     押さえてくれるらしい。
もちろん、27名はバラバラ。

     ワレワレはバラバラ・・・宇宙語



     大久保バイパス~京滋バイパス側道~
国道2号~十条通りを左折。
     国道十条~吉祥院天満宮西大路九条~


     黙黙と、バスは進みます。黙黙ではだめだ。

     西大路五条で、八重さんにガイドを依頼したが、


(  ゚ ▽ ゚ ;)


八重さん : 何ですって?国際マラソンのコース?ここが?
       そんなこと、私がガイドしてほしいわ。

    
    キャンセルを食らう。そら、あたりまえや。
大阪人に京都を案内してくれ、ゆうても
    無理や。

カレー粉に向かって、
ハヤシライスになってくれ、
ゆうてるようなもの。

     あ、でも、八重さんって、同志社大卒だったよね。
聞いてみようとしたそのとき、
     出ました。八重節。


八重さん : You'll see soon a Chinese Character
on the mountain side ahead.
The Daimonji mountain sees a
fire set on its hillside.
  The fire is called Okuribi,
or send-off fire.
        まもなく、正面の山肌に、
       漢字が見えてまいります。
       送り火でっせ。

八重さん : あと、山田さん、続けてよ。
       あなたプロなのだもの。


山田   : ( そんな、プロゆうて、
         おだてられたら、うれしいやんか。)

( 中身は、ど素人やで。)


       (プロと言われて、よろこぶところが、ど素人)


       Yes, they set fire along the lines
the Chinese character consists of.
We Japanese people spend during
bon festival with dead souls
that are coming back to our world
during bon holidays.

漢字が作っているラインに沿って、
       火が灯されます。
   お盆は日本人にとって、ご先祖と過ごす日です。
      The fire is for sending the souls off.
       火は、先祖が帰るときの、お見送りです。


【食事はファミレス「さと」】

   
     席は、ほぼ、25席まで、
     取っていただいていましたので、待たずに、
     すんなり、座れました。
     あと、2人の席がありません・・・
 
     わかってるネ。わかってるヨ。
     席のまだないのは、乗務員さんの席だよ。

     乗務員って誰? 誰のこと?
     
     山田のどすけべおっさん、お前じゃ~~。

     いや~~ん。

     八重さんは、
     みなさんのテーブルに巡回して、
     注文のお手伝い。

   
     「 ああ、なつかしいなあ。
       サンライズのツアーの研修を思い出すなあ。」


     てか。お前も早う、手伝いに行け。


店員さん : 乗務員さんの席が出来ました。
       どうぞ、こちらへ。     


山田   : ありがとう。


店員さん : ご注文がお決まりになりましたら、
またお呼び下さい。


    今、注文しておかないと、遅れてしまう。   
    そう思ったゴタ。勝手に、八重さんの分も、注文。
    

      「やれやれ。これで、一安心。」

八重さん : ちょっと、山田さん。
       何のんびり、やっているのよ。
       まだ、何も出来ていないテーブルがあるのよ。
       注文のアシストしなさいよ。


山田   : はい。


   【教訓】 プロでない人に注意を受けるようでは、
        山田はプロどころか、風呂入って、寝とけ!      
  

   しばらくして、


八重さん ; さっきは、えらそうに注意してごめんね。


山田   : いいんですよ。八重さん先輩だから。


八重さん : 先輩? 何の?


山田   ; 人生の!


    料理が来ました。


山田  ; 今度は僕がごめんなさい。


八重さん: どうしたの?


山田  ; 勝手に「なごみ弁当」を注文してしまったから。


八重さん: これ?いいじゃない。いいわよ。これで。


山田  : 支払いは、山田観光事務所がしますから。


    そのとき、どこからか、
現れたアラーの使者かハリマオか。
いや支店長だ。


支店長さん:あなた方の支払いは、
うちの社でしますので。


    何と、うれしいお方。
山田の嫌いな伝票を持って行って下さいました。

    友よ、苦しみが去った。
それは、いつか、去るものである。
    だから、友よ。あきらめるな。

とか、何とか、わけのわからないことを
つぶやいているうち、食事終了。


   【金閣寺


シンガポールの国旗の手旗を持って、引率です。
レッツラゴ~位置情報


   入ると、目にもあでやかな金閣寺

      「メッキなのか?」

    と誰か。

      「メッキちゃうわい。」

    と、山田。


金閣(北山殿)の着工は、1397年。
完成は1398年。
この年、4月、義満は、室町殿を
義持に譲り、移り住んだ。

三層(三階建て)の北山殿は、応仁の乱終結後、
金閣」と呼ばれるようになった。
当初、金箔は、三層の舎利殿にだけ、施された。

それがいつ2層にまで金箔が押されたのかは、
明確には書かれていません。
山田的には、全部、一層も金ピカがいいのだが。

三層に仏舎利が安置されている、と書かれています。
でも誰も中に入れませんから、
本当に仏舎利があるのかどうかは、わからない。

これまで、中に入った人は、 山田の記憶では、
クリントン元大統領だけである。

  何?栗きんとん?そんなもの持って行っても、許可
  されませんよ~。


  【清水寺へ】

金閣寺から、白梅町を通り、今出川通りを東へ。
同志社大学が近づいてきたので、
さすがに、ここは、八重さんの出番。
マイクを取って、八重さんのガイドが始まります。

新島襄がここにキリスト教の学校を作るにあたり、
いかに、苦労を重ねたか、などなど。

神学部を擁する学校は、全国で見ても、希有である。

百万遍で、右折。ここは、こんどは、京大。
ノーベル受賞者を数多く輩出した学校。

南へ進みます。祇園
ここは、舞妓さんの花街。
マイクロバスは、道路交通法では、大型
に分類されるため、
四条通り(大型車両通行禁止)には、入れません。

よって、このまま、清水寺へ。


   【清水寺
  
みなさま、おみやげのお買い物が目的のご様子。
  誰も、上がって来ません。仕方がありません。

待っている人に申し訳ない。
5名だけで、入っていきました。

清水の水を頂きましょう。音羽の滝に降りてゆきました。
健康になる水、
こちらが、お金持ちになる水、
こちらは、賢くなる水・・・・
(3つに分かれてるだけやで、そこで。)

でも、拝観料、300円支払ったんだし、
飲んで行ってくだされ。

  案内はそこそこにして、
山田は、一足先に、バスに戻ります。

バスのロックを解除して
  疲れた人が乗れるようにしておきます。

  午後5時過ぎ、ほぼ予定通り、
大阪に向けて、出発。ただし、
最後に、門真を過ぎたあたりで
  渋滞。門真に戻ろうとして、
分岐を吹田方面に行ったら、
今度は、門真の出口がなく、そのまま
 吹田まで、行ってしまった。
そして、吹田まで来たら。豊中に出る一手。

  豊中から阪神高速、福島まで。
  こうして、グルリと鳶が輪を描いて、
  帰ってきましたANAクラウンプラザ
 ホテル。

  マネージャーとコンシェルジュさんがお出迎え。
  予定を1時間オーバーしての帰還です。
  でもまあ、無事帰りました。
  ありがとうございました。

   
   山田 錦