第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

語学学習日記(フランス語学習)金の脳みそをもった男(9)(ドーデ短編集より)


金の脳みそをもった男(9)


———————————【9】————————————————

 Il était une fois un homme qui avait une cervelle
d'or; Oui, madame une cervelle tout en or.

 
———————————(訳)—————————————————

昔々、金の脳みそを持った男がいました.そうです、奥様、
すっかり金でできた脳みそだったのです.


———————————《語句》————————————————
               
tout:(副) すっかり
il était une fois...:(非人称構文) 昔々;
        文語では il y a の代わりに il est を用いる.
    ここの表現は童話の書き出しによく用いる形式.   
une cervelle d'or:金の脳みそ;この場合、d'or に他に
    en or を用いて、une cervelle en or という言い方もある.
        d'or とen or、全く同じというわけはなく、比喩的な
    意味のときはd'or を用いる傾向があり、en or は、
    金時計(montre en or)のように1個の名詞として
    確立化されたものに用いる場合が多いとのことです.