第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 43】

2013年  3月25日 (月)


 【西富屋要庵】


 小型電気自動車でやって参りました要庵。
 そしたら、何と、玄関には、
 でっかいスーツケースがふたつ。
 さらにキャリーバッグも。
 どでかーん、と置いてあります。


山田 : あのー、まさか・・・


女将 : あら、山田さん、おはよう。
     きょうもよろしくね。
     じゃ、そのお荷物、よろしくね。


山田 : 京都駅送りになるんですか?


女将 : 最終お送り先は、まだ聞いていないのよ。
     たぶん、京都駅でしょうけど。


山田 :  もちろん、
      京都駅にしておいてもらいたいです。
      関空送りは、別料金ですので。


女将 :  それは、お客様に言ってちょうだいね。


ヾ(@^▽^@)ノ
  
 お客様が登場。お客様、
   昨日の案内をMIXIのブログに書いた、と言ったら、
 本名でいいとのことで、そうしました。

  ルシアさまと、マリシオさまです。

 昨日のリサさまが、ルシアさまですのでね。


   【京都御所

 宮内庁の事務所に行きます。
  まず、拝観の申し込み手続きからです。

 ルシアさまが代表でご記入。
  丸い、ほのぼのとした書体です。
  ビルマ文字みたいな。

 さて、御所の見学ツアーは、
   午前10時スタートです。
 只今、時刻は、午前8時55分。

 ゴタ、この1時間で、祇園にご案内。

 川端通りを南へ。
  南座のところで、歌舞伎のご説明。

   ここは、

  「出雲の阿国

 のブロンズ像があり、
 南座があり、

 歌舞伎が我が国で、初めて、踊られた
 という場所なので、
 とりあえず、説明を入れる。

   ヽ(゚◇゚ )ノ

 縄手通りを上がり、白川へ・・・

 え? 工事中です。

 よって、新橋通りを右折。

 この通りは、保存地区です。
 道の両側に紅柄格子の
 お茶屋が立ち並びます。

 歩けば、タイムスリップ
 したような気分になります。


 巽橋で、写真。
 そのあと、お客様は、界隈をお散歩。
 私は、車に残ります。
 違法駐車をしているので、
   おまわりさんがこわいのです。

 いや、正確にいうと、
   駐車違反監視員のおじさんが怖い。

 このあと、花見小路を廻って、
   御所に戻りました。


  ヾ(@°▽°@)ノ


   【御所】

京都御所は、午前10時から、
境内ツアーが始まります。
午前9時45分、戻って来ました。

御所入り口には、宮内庁の職員と
警察官と、警戒体制になっています。
許可証を持っていても、怖そうです。

ルシアさん、この緊張する瞬間に、
カメラを持って、あちこち、
写真撮影でございます。
まあ、一生に一度の日本なら、
こういうものでしょうか。


   ヾ(@^▽^@)ノ
 
係員    :  おふたりですね?

山田    :  いいえ、3人です。
         むこうで 写真取っている人も一緒です。

ルシアさん :  Maricio, Yamada san,
                      go ahead. I'll come soon.
         先に行っててちょうだい。

山田    : We have to get together to enter,
                   they are checking.
        一緒に行かないと、ダメですのでね。

       ヾ(@°▽°@)ノ


御所に入ります。
まだ、10分前ですので、
そのまま、待合室に案内されました。

ここには、売店があって、
皇室ゆかりの
様々なグッズが売られています。
  

眺めているうちに、
係の通訳ガイドさんが、やってきて、
マイクで、ご挨拶。
流暢な英語です。

わずか、5,6分のスピーチのうちに、
794年以来、
1200年に渡る歴史を解説。
  
1200年が5分に収まる缶詰ガイド。
お見事なり。

このあと、紫宸殿、清涼殿、御常御殿、
と順次、めぐりました。


桜

右近の橘、左近の桜は、
毎度おなじみの飾り木ですが、
外国の方には、
とても、謎めいて、感じるらしく、
いつも、その由来について、聞かれます。

これは、左近衛兵が、桜の木の方に陣取り、
右近衛兵が、橘の木の方に立ったことに
由来します。

尚、左、と言う場合、
向かって左なのではなく、
天子さまから見た左ということです。


ヾ(@°▽°@)ノ

    【二条城】

天皇と将軍がどう違うのか、
毎回、説明には、難儀するわけですが、
天皇は、精神的なリーダー、
将軍は、物理的リーダーであると、
御所の通訳ガイドさんは
説明なさっておいででした。

ここ、二条城、勅使の間では、
勅使のほうが、位は上になるようです。
天皇代理ですので、
正一位の上です。

ちなみに、徳川家康は、
死後にこそ、正一位に序せられましたが、
存命中は、正二位、従一位まで。 

歴代将軍のほとんどが正二位です。


   【京都駅】

ご夫妻はきょうは、東京へお発ちでございます。
このあと、八条口へ、お送りいたしました。

タクシー降車場に着けたものだから、
来るタクシー全員に睨まれます。

でも、お客様に不安を与えないよう、
知らんふり。ゴタよ、おぬしも、ワルよのう。


握手でお別れ。
ぐっと、握られると、
評価はよかったことになる・・・・
と、いつも信じております。

このあと、お宿の女将に電話連絡して、
ツアーの終了を報告。
業務完了。

    山田 錦(ゴタ)