第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 63】

2013年  4月30日 (火) マレーシアのお客様2日目・神戸の巻


   【ANAクラウンプラザホテル大阪。午前9時】


    セレナが都合つかない、とのことで、
    ひとクラス上のエルグランドで、お迎え。
    乗り心地は抜群だが、燃費が心配だ。
    
    こういう車を英語で、いえば、ガスガズラー
    って言うんだぜえ。( gas guzzler )
    
    まあ、レギュラーガソリンだから、いいってことよ。
    ハイオクやったら、クレームつけるぞ。

    だが、走りは静かで、高速走行も文句なし。
    乗り心地も快適。

    そのエルグランドで、
    きょうは、神戸へ、行って来ます。

     ヾ(@°▽°@)ノ


王さん  : Good morning, Gota san.
       ゴタさん、おはよう。
   
リリーさん: Good morning, Mr. Yamada.
       おはよう、山田はん。

山田   : Good morning Mr. and Mrs Ong.
       Did you sleep well last night ?
       おはようございます。
       よくお休みになりましたか?


王さん  : Yes, like a log.
        はい、ばっちり。


     他の4人も、そろいました。
     きょうは、神戸に出発です。

     本当は、山崎だったのですが、
     どうしても、予約が取れず、
     ウィスキー蒸留所見学の代わりに、
     灘の酒造の見学を
     企画してみました。


     【高速】

     ANAクラウンプラザは、新地の中にあるホテル。

     このまま、新地を西に進み、
     四つ橋筋に出ます。そこから、北へ。
     桜橋交差点で、
     国道2号線を、神戸方面へ。

     すぐに、出入橋交差点。
     この左には、金鍔で、有名なお店。

     その昔、
     銭屋五兵衛がロシアと密貿易していた品目の中には、
     この金鍔があったという。

     因みに、ロシアとの交易には、
     礼文島を拠点としていたらしい。

     国道2号線は、野田の交差点で、
     右(北)に曲がっています。
     曲がらず、真っ直ぐ、進みます。

     これを真っ直ぐ、すすめば、
     千鳥橋から、さらに、
     此花の住金(一部は、USJになった。)、
     
     そして、USJであります。
     USJだぞ、銀行じゃないぞ。あれは、UFJだ。

     何?やきそば?あれは、UFOだ。


     ところで、神戸に行くには、
     そんなUSJにまでは行かない。
     吉野の交差点で、右折して、
     海老江ランプで、阪神高速に上がる。



     【高速レッスン】 海老江で上がれば、神戸線
            
          これを、「海老江法則」という。
            
          (うそやで。信じたら恥かくぞ~)
              


      海老江で上がれば、神戸線なので、
      あとは、鼻歌運転で、魚崎まで。
       
      海老で上がって、魚で降りる。

      そう覚えておけば、あなたも、灘の酒造見学ができる。
      よろしいですか?

        「エビで魚を釣る」

      それが、僕らの合言葉。


       【魚崎】

       酒造見学は、午前9時30分からです。

        只今、現在時刻は、午前9時10分。

山田  :  We have to wait for 20 minutes
       until the museum opens.
       20分待つことになりますが。酒造見学には。

王さん :  GYamada san, let's go other place first.
       We are coming back later to the museum.
                       山田はん、先に他のところへ、行きましょう。
                       酒造はまたあとで。

  ヾ(@°▽°@)ノ


   【どこ行くのさ?】

       灘をスッポかまして、どこへ行くのさ?
       やはり、ここからだと、

        「メリケン波止場」でしょ。

       波止場、霧、女、霧笛、マドロス姿・・・・・

       こういうイメージを抱くゴタは、
       典型的昭和の落とし子。


       山田一行様、 ポートタワーにやってきました。

       この窓口では、人数分のアール10%をもらえる。
       ただし、旅行会社の名前を言わなければならない。

       とっさに聞かれても、慌ててはいけない。
       取り乱すことなく、落ち着いて、


         「マライ・ツアーです。」

       どっから、「マライ」が出て来たか、
       よくわからんが、これで、
       自分の入場料が無料になる上、
       アール10%、360円の
       おこずかいがもらえる。

       マライとは、なにか?マレーのことだ。
       それは、ハリマオの国だ。

       真っ赤な太陽が燃えるマレーの国。
       マレーの虎山下奉文 (ともゆき)。


       脱線してしまった。
       えーと、そう、ポートタワーに登った話。


      ポートタワー。高さ108m。1963年完成。
      知っているのは、たったこれだけ。
      これだけの知識しかないが、
      お客をガイドするのが仕事。

      えー?聞かれたら、どうするの?
      知らん、知らん。聞くな!
      ガイドさん、このタワーの設計者は誰ですか?

      なんちゅうことを聞くのじゃ。
      私に恥をかかせるつもりか。

      と、狼狽するのはいやだから、設計者の名前をここで覚えておこう。

        
          神戸ポートタワーのお勉強

        設計: 伊藤紘一・仲威雄(日建設計
        費用:3億3000万円
        高さ:108m
        築年:1963年

          以上です。

        講習終了証
        あなたは神戸ポートタワーの講習を終了しました。
        よかったな。5月3日 
校長 合格マーク 合格

王さん  : In Kobe, I hear there is a good hot spring.
       神戸には、いい温泉があるんだって?  


山田   : Yes, we have one here in Kobe.
       It's called " Arima Hot Spring".
       It lies behind these mountains.     
       はい、ありますね。有馬温泉ってやつが。
       その山(六甲山)の向こうにあるんですよ。

      ヾ(@^▽^@)ノ


       【南京町

   みなさま、神戸に来て、
   たのしみにしらっしゃるものが、あります。
   それは、お昼。神戸牛を食べてみたい、
   というご要望にお応えして、
   ここ、南京町にある、神戸牛の専門店、
   
    「吉祥吉」

   の近くまで、やってきました。

   ヾ(@^▽^@)ノ

   南京町で、時間を取って、
   ちょうど、いい時間に、お店に行く算段です。
   みなさま、南京町がことのほか、
   お気に入りのようで、ございます。
   
   少し、番狂わせが・・
   あれ? え? そっちはもう、南京町ではありません。

   みなさま、大丸百貨店へ。

     「あ~れ~」 (゚_゚i)

    
   ここは、デパ地下。 
   昨日につづいて、社長の奥様、たくさんのお買い物。
   きょうは、ゴタが、荷物運び係。
   手提げ袋をふたつ、車まで、運びます。



    【吉祥吉】
    
  何度目かになりますので、お店の人たちは、
  ゴタのことを覚えておいでです。
  なので、かなり、優遇してもらえました。

  そして、また王社長が太っ腹。

王さん : Gota san, please order what you'd like to eat.
      Whatever you like.
      ゴタさん、何でも、注文しなさいよ。
      何でも。


        グッド!

   何でも、と言われても、遠慮ってものがあるので、
   そう、何でもって、わけには行かない。

   行かないのだが、
   みなさまと、あまり、差がついては、しらけるもの。

     
   みなさんは、8000円~12000円の
   神戸牛のセットをご注文。
   
   どうする、山田?
   返答はいかに?

   そこで

   8000円の神戸牛のメニューを指差し、


山田  :  What would do say if I order this ?
       これって、注文したら、どない思いはる?


王さん :  Good. Make order.
       いいよ。注文しなさい。

  叫び

    丼鉢っちゃ浮いた浮いた ステテコしゃんしゃん~ ♪

    世にも、豪快なお客様のガイドでございます。

    しばらくして、店のオーナーが、ご挨拶にやってきました。

      ( そら、そうかも知れません。ワインを入れて、
        注文合計推定80000円でございます。  )

   ほぼ、スタッフ全員が、こちらの部屋にかかりっきりとなりました。


   お勘定のとき、王さんの計算では、
   70000円ほどだったらしく、


王さん : Yamada san, Would you kindly please ask
      them to give us a breakdown.  
      山田さん、内訳をもらって欲しいんだが。


山田  : Certainly.
      わかりました。


    王さん、内訳をしばらく、ながめて、


王さん : Thank you, Yamada san. We enjoyed.
      ありがとう。山田さん。よかったよ。


    (ああ、よかった。)

     私ゃ、気が弱いもので、また


       「あんたが、8000円もする神戸牛食べたんだ」
    
 
    って、言われたら、心臓が爆発してしまいます。


    【異人館

   神戸ツアーの定番、異人館へ。 
   山本通りをゆっくり進みます。
   でも、みなさん、


みなさん :  Alright, Yamada san.
        We enjoyed the foreign residential area.
        Let skip the rest.
        Please go next.
        Maybe to the sake brewery.
        山田さん、もう、異人館はいいからさ。
                     酒造行きましょうよ。   



    【菊正宗酒造記念館】


電話をしていたが、
館内ガイドの方がいらっしゃいません。
先に、ビデオ室に案内されました。
それを見終わってから、
酒作り工場内の見学をするはずが、


王さん : No, Let's go to the tasting hall.
      いいえ、試飲コーナーに行きましょう。


   言い終わらないうちに、行ってしまいました。
   ゴタ、あとからついて行くのみ。
   大吟醸の試飲を何度も、何度も繰り返し。

   恐れ入りました。


  そして、おみやげに、
      菊正宗大吟醸をたくさん買い込みます。

  奥様方は、ちいさなワンカップをお買い求め。


    【帰路】

   魚崎から、阪神高速神戸線に上がり、ホテルに戻ります。
 今夜のお食事は、お客様自身で、ガイドブックを見て
 選んだ場所。ミシュランの星ひとつレストラン。

 まあ、ミシュランお薦めのレストランなので、
 きっと、素晴らしいディナーが期待できそうです。


    【ホテル着】 

  午後5時。ホテル着。握手で、おわかれです。
  今夜は、みなさん、「相生楼」で、お食事なのだとか。
  ご一緒したかったのですが・・・
  ガイドは、黒子であるべし。しゃしゃり出てはいけない。

   さいなら
   山田 錦 (ゴタ)