第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 92】

2013年9月15日(日)


  ハイアットリージェンシー京都、午前10時。

  昨夜、ドライバーのプリンさんから、電話があり、


    「15日の契約は、
     午前8時からなので、バベーヤさんを
     ご本人たちの、ご希望の

      【嵯峨野の竹藪】

     まで、案内することになりました。
     15日は、10時のお迎え時間より、
     20分ほど、遅れる見込みです。」

  なる旨が伝えられました。

  なので、9時30分にホテル入りした山田には、
  50分という、時間のつぶし方が課題となった。

  そこで、ない知恵を振り絞り、
  空っぽの頭をひねり、
  休むに似た考えを巡らせた結果、

    
    「 じゃ、私も、何かプレゼントしよう。
      だってな。こう思われたくない。


    『 日本じゃ、ドライバーさんは、親切にも、
      嵯峨野を案内してくれたのに、
      あのぐうたらガイドは、
      途中で帰っていった薄情ものよ
     のう、アイーシャ。』」
    

   ドライバーさんから電話。
   現在地、天神川御池との旨。
   30分は、軽くかかる距離。


   そこで、ホテルから出て、七条本町の【甘春堂】に行く。

   甘春堂とは、京菓子の老舗。
   そこで、山田が目にしたものは、せんべい。
   これに限る。

   これを食べて、鹿に、ざまあみろ。と言えばいいかも。

   大枚、千円をはたいて後、
   ホテルに帰りました。時刻は、午前10時10分。
    
   バベーヤさんご一行のタクシーは、
   午前10時20分に戻りました。


バベーヤさん: Good morning, Mr.Yamada.
        おはよう、山田はん。

山田    : Good morning, Ms. Babeya Ayutaje
        This is something for you. 
        Please make friend with your mouth
        during the Shinkansen travel.    
         
        おはようございます。バベーヤさん。
        これ、つまらないものですが,
        新幹線の中でお食べください。


バベーヤさん: Thank you. How sweet !
        ご親切に、ありがとう。


     彼女たちは、部屋にもどり、荷物をまとめます。
     10分して、荷物とともに、降りてきました。

       新幹線は、11時6分。
       現在時刻、10時35分。

       八条口到着、10時40分。  
       
     ここで、ドライバーのプリンさんとお別れ。
     またあう日まで、友よ、幸せあれ。
       
     山田、入場券を買って、彼女たちと、ホームまで。


バベーヤさん: Mr. Yamada. You're married ?
         奥様、いらっしゃるの?


山田    : She ran away.  I don't care.
        女房には、逃げられた。
        逃げた女房にゃ未練はありません。


バベーヤさん: Sorry I shouldn't have asked.
        ごめんなさい、
        聞いてはいけなかったのだわ。


山田    : It was good asking.
        No need to worry.
        Divorce means chance to make
        new life of me.
        いいんですよ。逃げられたら、チャンス。
        また新しいヨメはんもらえるし。


バベーヤさん: Yes,yes. 
        life is short. You don't look back !
        そうよ。人生は短いのだから、
        くよくよしちゃだめ。


    人生は短いかどうかは、別として、
    バベーヤさんたちと、過ごした3日間は、
    あっという間でした。     

    14番線 (だったかどうか、忘れたが)
    に新幹線が入ってきました。
    
    お別れです。バベーヤーさんと握手。
    次いでアイーシャさんと握手。

    さよなら、私の愛した町、京都。
    さよなら、私のアゼルバイジャン
    名残りはつきぬとも、
    友よ、友情の花を、胸につけあおう。

     とか一瞬、思ったが、新幹線は行ってしまった。
     行ってしまったら、
     胸につけた友情の花のことも、
     あほかいな、と思うが、
     まあ、楽しかったお仕事のひとつでした。

          バイバイ ベイビー

          山田 錦