第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

ペルル嬢(18)(モーパッサン作品集より)


ペルル嬢(18)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant

          
—————————【18】——————————————————
    
Jamais  l' idée  ne  me  viendrait  de  faire  attention  ou  
de  faire  la  cour  aux  demoiselles  Chantal; 

——————————(訳)—————————————————
  
私はこの二人のシャンタルお嬢様に気を配ったり、ご機
嫌取りをしたりするような気などさらさら持ち合わせて
いませんでした:


——————————《語句》—————————————————
             
viendrait:(条現3単) <venir (自) (考えなどが)浮かぶ   
faire attention à...:~に気を配る、に注意する、用心する   
faire la cour à...:~のご機嫌をとる        


—————————≪訳本では≫———————————————

『ペルル嬢』の訳本は2冊もっています.それぞれ
①「モーパッサン全集(11)」
②「モーパッサン短篇集」
で、せっかくですから今回の箇所をご紹介いたします.


①「モーパッサン全集(11)」の訳
シャンタルのお嬢さんたちに眼をつけたり、ご機嫌をと
ったりしようなどという考えが、私に湧いて来ることは
決してないだろうと思う.

②「モーパッサン短篇集」
シャンタル家のお嬢さんたちに、目をつけるとか、言い
寄るなど、私にとっては思いもよらないことだ.


つまり、この物語の語り手は男性だということがわかり
ました.ですので、私の訳文は訂正しなければなりませ
んが、それは、また後日、訂正に戻って参ります.とり
あえずは、テキストからだけの情報ということで訳しま
す.