第8教室:『ペルル嬢』(フランス語学習)『テレーズ・ラカン』(英語学習)

ドーデの『金の脳みそを持った男』もここで学習しました.

山田 錦の【通訳ガイド日記 38】

2013年  2月8日 (金)


   【午前8時、ホテル日航大阪】


    まだ30分前だけど、ホテルに着けた。
    ドアマンがやって来て、

    「何?8時30分の出発ですか?
     まだ早すぎますから、
     地下駐車場に、入れて待機
     して下さい。」


    「それって、有料なんですか?」


    「そうですが、お客様がお泊まりでしたら、
     フロントで、
     1時間無料サービスが受けられます。」


  ヾ(@°▽°@)ノ

    何と広い地下の駐車場でしょう。
    迷子になりそうなので、
    B3E と、メモ書きをしました。

    そして、フロントに行って、
    サービス処理をしてもらいました。

    この2階に、朝食のレストランがあります。

    山田、視力はたいしたことはないが、
    どうも、アガサはんのオーラが感じるので、
    ホールスタッフに断って、入ってみた。

    そしたら、やっぱり、アガサさんと、
    旦那のフリオ・ミゲルさんがお食事中。


    ごあいさつをして、それから
    車で待つ旨を告げてきました。
    この間、神戸の酒造に電話。

    まもなく、大阪を出発するので、受け入れ方
    頼み申し候。

    菊正宗にするか、白鶴にするか、
    まあ、灘の酒なら、どっちも、甲乙つけがたい
    ところではあるが、
    行ったことのあるところのほうが、無難。

    そこで、

      「菊正宗」

    に電話しておいた。
    ただし、今から、小学生の修学旅行が入るから、
    ゆっくり目
    に、来てくれ、とのこと。


   p(^-^)q

    10分前になって、
    ドアマンから車の玄関着け許可がでました。

    午前8時30分、
    日程時刻通り、みなさんお出まし。 

   長堀通り、四つ橋筋
国道2号線桜橋、ここから西へ。
   こういう地理は、
   トラタクシーで、鍛えたもの。重宝します。

   神戸に行くなら、阪神高速は福島の

     「海老江

   から乗る。これを


      【海老江法則】

   
   という。       

   (信じるなよ~。恥かくぞ~。)


   高速走行約30分。魚崎に到着。

   「菊正宗」に行くには、この魚崎で降りる。


 (=⌒▽⌒=)


   大きな大きな工場です。
ここで、お酒が造られています。


山田 : This is an active factory.
     We're now going to
the museum of sake factory.
     
     ここは、現役の工場でして、
     我々が行くところは、酒記念館です。


 ヾ(@^(∞)^@)ノ

     お客様、それでも、現役がお好きのようで、
     本工場の正門前で、記念撮影開始。




  【菊正宗記念館】

 見学を予約したグループは、
 館内の職員の無料の案内が受けられます。
 受けられますが、その案内は日本語なので、
 それを英語に通訳するのが、
 こちらの仕事になります。


案内係 : 酒に適した稲がありまして、
      それは、山田錦という品種が選ばれています。


山田  : The most suitable to make it sake is
       said to the Ymadanishiki rice plant.


案内係 : もとの玄米が精米されまして、
      さらに白米になった米の表面を削ります。
      そこは、脂肪分のある場所なんです。


山田   : Brown rice is milled to white rice.
  And the outer part of the white rice is
shaved to cut off its oily surface.


案内係 : こちらの米は、50%削られたものです。
      これで完成しています。
      どうです?元の米の
半分の大きさですよね?

    
山田  : This one is 50 % cut,
      the rice with final shave.
See ? almost half
the original size.

:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


案内係 : どうぞ、こちらへ。


山田  : Come this way.

    
案内係 : この大きな樽は、
      西宮から湧き水を
運ぶのに、使われました。


山田  : This big barrel was used to
      carry water from
Nishinomiya district.


案内係 : さて、酒造りの第一歩は、まず、
      米を洗い、蒸すことから始まります。
      この下にある、大きな釜で、
      湯を沸かして、米を蒸します。

ゴタ  : Well, sake making starts
      by washing and steaming it.
There's a cauldron there
under the wooden cover
on which rice is laid.

案内係 : そして、蒸したところに、
      麹を入れ米麹を作ります。
 

山田  : Mold is added to it
      to make rice koji.


案内係 : そして、こちらの
      米には、酵母を入れます。


山田  : Rice on this lot
      is added with yeast.


案内係 : それに水を入れて混ぜ合わせると、
      発酵が始まります。


山田  : Fermentation starts
       with water mixed with them.


説明の方は、山田の怪しげな英語にも、
   やさしく、待っていて下さいます。
   恐縮でございます。
   私ゃ、一般逐次通訳の柄ではありません。

(*^o^*)  

    実は、まだまだ説明は続いたのですが、
    山田の脳みそには、
    これだけしか、覚えきれませんでした。
    すんまへん。

    小舟に、積み過ぎると沈んでしまいます。
    私は小舟。私は豆。

(#⌒∇⌒#)ゞ


    【南京町

   惜しいことに、あと2日ずらせば、
   春節祭だったのです。
   まあ、いっか~。黙っておこう。
   悔しがらせても、何の益もありません。


   さて、我らがアガサ奥方、
   この中華街のただ中で、


      「神戸牛が食べたいわ。」


  そらなあ、下調べはしてあります。
  一応、こっちも、プロのガイドだ。
  だけど、1000円未満のファミレスでいいって、
  メールを返信して下さったのは
  どこのどなたでしたっけ。


   救われたのは、ここが、
   元町商店街のすぐそばであること。
   元町商店街には、

   
    「ヘンリー亭」


  という、神戸牛の専門店があること。

  なので、どうどうと、


    「イエ~ス、レッツラゴ ヨ ヨ~ン」


  と、歩き出したのですが、
  山田の記憶では、かなり歩いたはず。
  

     (これは、時間のロス。)

  
   危機感を募らせるゴタ。

   うろたえることはなかったが、
   ウロウロ、キョロキョロ。

   何をキョロキョロしていたかというと、
   先日、下調べに来たときに、
   この辺りで、
   神戸牛の専門店を発見していたからだ。

   カエルキョロキョロミキョロキョロ・・・・
 
       あった~!  

   まず、あわてずに、お客様を、立ち止まらせ、

   
    「ジャスタ モーメント プリーズ ネ。」


   そして、確かめに行ってみる。


   店の名は、 神戸牛 「吉祥吉」

       (うむ、間違いない。)

    とりあえず、中に入って、
    店員に、メニューを見せてもらった。


  (うーん、神戸牛のランチセットが、
   1500円。ステーキが2000円から・・・。
       よし、ここだ。)
 
    お客様を呼び寄せて、
    ここでいいか、同意を求める。OKである。


   ただし、たったひとつ、欠点あり。

   英語が出来る店員がひとりもいないため、
   山田、同席と相成りまして候。高っけー。

   (^O^)
 
  店内はカラオケボックスくらいの
  広さの個室になっていて、
  こじんまりしたいい部屋です。
  英語で言えば、cozy room

 みなさん、1500円のランチかな?

 と、思っていたら、なんと。


  「山田はん、これを注文します。」


 と、アガサのご主人。
  
 見ると、ななな何とー。 1枚9000円。


 そらうまいやろ。聞くまでもない。


   「山田はん、
    神戸牛と松坂牛はどう違うの?」


  今度はヨランダのご主人が聞きます。

   山田、店長さんに聞いて来た。


  「仔牛の柔らかい肉が、松坂牛。
   大きくなった牛の柔らかいのが但馬牛。
   但馬牛の中の、柔らかい肉が神戸牛です。」


  店長の言葉をそのまま、
  忘れぬうちに、一気にご説明。


  そして、最高級の神戸牛をご注文のご主人。
  お店から神戸ビーフと書かれた大きな板を
  渡された。

   フィリピンなめたらあかんぞ~。

  (‐^▽^‐)

 
  さて食事のあとは、異人館だったが、
  南京町がお気に入りのご様子。
  ここで時間を取ることにしました。異人館は、カット。

  なので、このあとは、奈良へ、すっとび。

   
   http://www.youtube.com/watch?v=o9oxuY0glXQ


  阪神高速神戸線阪神高速大阪環状線
  ~東大阪線~第二阪名

  やってきました。奈良の大仏

  その前に、鹿公園でしばらく、お写真です。

人なつっこい鹿です。知らぬ間に、
  うしろに廻り込んでいて、手首をペロリ。


   「ヒャーロケット 何やー。」


  と思えば、鹿でした。

  これが本当のしかく。
 
 (* ̄Oノ ̄*)


   「 大仏の鼻の穴の大きさは、
     この柱の穴と同じなんですよ。」


  そう説明したのですが、信じてもらえない。

  仏像の公式寸法は、鼻高0.50mなので、
  鼻の穴が、40cmでもおかしくはない。

  それにしても、
  鼻の穴と同じ寸法だとは、罰当たりな。

ヾ(@^▽^@)ノ

  本堂を出たところ、びんずる尊者がいます。
  何だか、貧相な感じの尊者です。
  こうみえても、一応、仏弟子なんですが。

  自分の身体の患部と同じところをさすれば、
  治るのだそうです。

  しかし、この尊者の顔を見てみると、

   「そんなこと、わしは、約束した覚えがない。
    迷惑だ。もうさすらないでくれ。
    わしが笑うてる間にさっさと止めるのだ。」


  みたいな。


(-^□^-)


  大阪のスカイビルの空中展望に
  上がりたいというので、
  このあと、すぐに、大阪へ移動。


  しかし、みなさん、ここで、気変わり。


   「もうスカイビルはいいから、
    松坂牛を買いたくなった。連れて行ってくれ。」


   「ホテルの向かいの大丸に
    売っているんじゃないかい?」


   「じゃ、そこへ、連れて行ってくれ。」

  
   山田、大丸に確認の電話を入れる。

   確かに、霜降りの松坂牛の
   サーロインステーキが売っているとのこと。


   ナイフとフォーク

  

  午後6時、ホテル大阪日航に戻ってきました。
  再び、地下駐車場に車を入れ、2階のフロントロビーに集合。

  今度は、大丸お買い物ツアー。正しくは、松坂牛ツアー。


   ナイフとフォーク

  
  松坂牛サーロイン(腰の部位)霜降り。
  4600円也。お買い上げ。
  ありがとうございます。

  日本経済活性化にご協力いただき、
  まことにありがとうございます。
  

   o(〃^▽^〃)o

 
  お買い物が、一応終了。ここでゴタの業務は完了。

  
     「今度はあなたが、フィリピンに来て下さい。」


   みなさん、そう言ってくださり、
   握手でお別れとなりました。

   おらも、フィリピンさ行って、9000円の
   松坂牛食べて来るべや。うんめえでねえだが。

   山田錦(ゴタ)